買いたいのは物語それとも紙?
獣の奏者が気になったので、いっきに1日で1巻2巻読破してみました。
いやはや、なかなか面白いですね〜
- 作者: 上橋菜穂子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/12
- メディア: 文庫
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まあ、読書感想文はもっと書くのが上手な人のを見て頂くとして、
思った事メモをば。
最初に私は図書館で借りようと思ったんです。
作者にとっては、図書館を第一に考える私は
お金を落としてくれない悪い客ですね。
まあ、それは良いとして、図書館の各巻予約が
50〜100人近くありました。
うむ、待ってられない。
そこで家の近所の本屋さんに行ってみました。
ここでも選択が、ハードカバー1600円か文庫版700円かの選択です。
ハードカバーは、大きくて読むのに不便ですし、置き場所も
困るのでもちろん文庫を買いました。値段も安いですしね。
ふと思ったんです、この2つの値段差ってなんでしょう。
流通路?紙の値段?両方とも倍の値段の差が出来るとは思えない。
ありえるのは機会損失ですね、高くても買うって人にハードカバーを
売りつけて、高くても買う人が買い尽くしたあと、
値段を安いなら買うって人に文庫を売る。
作者にも、ハードカバーが売れた場合と、文庫が売れた場合で
実入りが違うようですし。
本の印税ってどの位?
http://homepage2.nifty.com/osiete/s653.htm
でも、ココまでは作者や出版社の理論ですよね。
さらに、上記の印税の話を本当だとすると
作者が物語を紡ぎだした努力に対して支払われる
金銭的見返りは10%前後だそうです。
本を買うとき、母体である紙事態に、
ありがたやありがたやと90%の金銭的価値を
私は見いだしているのでしょうか?
ユーザーとしての私としては、物語であるコンテンツを
読む事にお金を払っているのであって、決して紙にお金を
払いたくて払っているわけではありません。
もっとITが進んだら、ユーザの求めるものを安価に提供する
何かが生まれるんでしょうかね?
最初の問い、「買いたいのは物語それとも紙?」に誰かが答える
サービスを出してくれるんでしょうかね?
面白い販売形態が出のを楽しみにしています。
ポール・グレアム「メディア出版業界の未来
http://d.hatena.ne.jp/lionfan/20090918
〜追記〜
出版業界の事など、まったく知らない私なので、
もしかしたら、本自体の利益のほとんどは
本の宣伝に消えてたりするんですかね?
だから出版社が90%の売り上げを取っても、
宣伝費ですっからかんとかなんですかね?
それだとしたら、いくらITで流通周りが安価になっても
劇的な変化は望めないですね。
ただ、出版社の90%の内訳の多くが、消費者の手に届くまでの
流通関係であるなら、ITで変えられる部分は沢山あると思います。
〜追記2〜
そういえば海外の技術書はすでに、
「紙母体の本」「PDFによる電子書籍」「紙母体の本+PDFによる電子書籍」
の三種類の形で販売されているものもあるようですね。
「コルシカ」スキャンした雑誌閲覧サービス
雑誌を購入すると、スキャンしたデータをネットで閲覧できるよう
になるサービス「コルシカ」
何か始まりましたね。法律的にやばそうですが。。。。。
Corseka(コルシカ)
http://www.corseka.jp/